脱灰と再石灰化 むし歯のお話
[2025.04.23]
こんにちは。
すっかり春らしい陽気になり、早くも夏のような暑さの日もでてきましたね。
さて、本日はむし歯についてのお話です。
むし歯とは、お口の中のむし歯菌によって歯の表面が溶かされ、穴があいてしまう病気です。
穴があくことによって歯が黒くなったり、痛みやしみがでたりします。
どうやってむし歯が起こるのでしょうか?
お食事や間食をとると、お口の中の環境が酸性に傾き、歯が溶けやすい状態になります。
歯が溶けてしまうことを【脱灰】(だっかい)と呼びます。
一時的に歯が溶け始めてしまっても、唾液の働きや、歯磨きをすることで歯は元の硬い状態に戻ります。
これを【再石灰化】(さいせっかいか)と呼びます。
お口の中では常にこの脱灰と再石灰化が繰り返されています。
つまり脱灰と再石灰化のどちらの比重が多くなるかで、むし歯になるかならないかに分かれるということになります。
再石灰化には、歯の質や唾液の質などにより個人差がありますが、
早くても30分、長いと2時間の時間が必要となります。
再石灰化が完全に行われる前にお食事や間食を繰り返していると、脱灰の時間が長くなり、むし歯のリスクが高くなります。
規則正しくお食事・間食をすることでむし歯のリスクを下げることができます。